交渉の合意条件契約の3つのポイントと
期日の設定の3つの重要性

交渉の合意条件契約の技術 | 交渉後の段階

交渉の合意条件契約の技術

交渉の合意条件契約の技術

合意条件契約の技術について説明します。

合意と協議点の契約については、契約に最終合意条件を明記するとともに、 議論の過程を明記しておくことは後日有効になります。 いつまでに、どのように協議するかがポイントとなります。

「サイドレター」「LOI(Letter of Intent)」 「MOU(Memorandum of Understanding)」などの予備的合意書と呼ばれる方式もあります。 法務部門や弁護士とよく相談して、有効に活用してください。

また、協議事項については、いつまでに、 どのように協議するかを明確にしておくことがポイントです。 協議事項については、「協議の対象者」「期間」「合意できなかった場合の条件」を含めて、具体的に定めておくことが有効です。

協議事項のまとめ

  1. 議論の過程を書類にする方法は有効である。
  2. MOU、LOIという予備的合意書を活用するのは有効である。
  3. 協議事項には、協議対象と期限を決めることが必要である。

期日の設定について

欧米の先進企業の契約では、契約に関する紛争については、 まず担当者レベルで一定期間協議します。

次に責任者レベル、最後に代表者レベルで協議した上、 どうしても当事者間で合意できない場合に、 裁判もしくは第三者の仲裁により解決する条件が記載されている契約があります。 この方法は、協議期限と対象者が明記されて、 また、お互いの納得性があり、合理的な方法の一つです。

期日の設定は、契約の基本です。 合意議事録は作成日、契約には締結日、契約条件においては、有効期限、開始日など、 期限は明確に数字で決めて契約の中に明記してください。

契約の有効期限には、契約自体が終了しても、 ある条件のみが継続して有効となる条件が記載されている場合があります。 例えば、5年契約の売買契約において、 販売した製品が第三者の特許に侵害した時の紛争解決条件は、 契約期間が終了しても、有効に存続させておく必要がある条件の一つです。 なぜなら、売買契約によるビジネスが終了しても、製品は市場にあり、 特許侵害紛争のリスクは残っているからです。

期日の設定のまとめ

  1. 期日の設定は、契約の基本である。
  2. MOU、LOIという予備的合意書を活用するのは有効である。
  3. 契約条件の有効期限は、契約書の有効期限が終了すれば終了するとは限らない。

相違点について

相違点についても、期限を決めて再度協議することにより、 合意に近づけることが可能です。 契約においては通常、協議事項と呼ばれる協議を行う義務が明記されます。 この協議義務は有効な条件ですが、 期限を決めておかないと単なる問題の先送りになります。

製品A単独の開発契約において、 製品Aの次の製品Bを継続開発するかは合意できなかった場合を考えてみましょう。

製品Aの開発契約の協議事項において、製品Bの開発可能性について、 製品Aの有効期限が終了する30日前までに協議を行い、 合意に至った場合に別途、製品Bの契約を締結するという条文を記載する場合があります。

一見すると製品Bについては、何も契約されていないように見えますが、 期限を決めて協議する義務が決まっており、 次の開発を受注する交渉可能性を広げるためには有効な記載方法です。

相違点のまとめ

  1. 相違点は、期限を決めて議論することが有効である。
  2. 相違点を期限を決めて再度協議することは、合意に近づく手段である。
  3. 期限を決めない協議は、問題の先送りになる危険がある。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた記事を掲載しておりますが、記事の有用性をご考慮の上、参考にする際はご自身の責任のもと、ご利用いただくようお願い致します。
戻るビジネス交渉術 交渉後の段階 交渉の合意条件契約の技術
交渉後の段階の交渉術に関連する記事
交渉の合意条件確認のポイント

交渉の合意条件確認のポイント

ビジネス交渉術 交渉の合意条件確認のポイント
交渉の合意条件確認と合意条件を確認する過程と合意条件の書面にする際のポイントについて...
交渉の合意条件確認の技術

交渉の合意条件確認の技術

ビジネス交渉術 交渉の合意条件確認の技術
交渉中に確定できなかった条件があった場合、レターなどの方法で一方的に通知することは効果があります。一方的にレターを通知する際の重要なポイントについても説明...
交渉の合意条件契約のポイント

交渉の合意条件契約のポイント

ビジネス交渉術 交渉の合意条件契約のポイント
交渉で確認した合意条件を契約書にします。 意思が合致すれば口頭でも成立しますが、書面にするのが基本です。交渉の合意条件と契約のポイントについて...
交渉の合意条件契約の技術

交渉の合意条件契約の技術

ビジネス交渉術 交渉の合意条件契約の技術
合意と協議点の契約については、契約に最終合意条件を明記するとともに、 議論の過程を明記しておくことは後日有効になります。「サイドレター」「LOI(Letter of Intent)」 「MOU(Memorandum of Understanding)」などの予備的合意書と呼ばれる方式...
スポンサードリンク
新着トピックス 記事ランキング カテゴリ一覧 推奨コンテンツ